コーヒー豆知識 Vol.4 外で楽しむ!癒されコーヒースタイル
前回、コーヒーマイスターの資格を持つ、珈琲王子こと徳永裕人さんに美味しいコーヒーの淹れ方をたっぷりと伝授していただき「自分でも淹れてみたい!」と好奇心がそそられた方も多いのではないでしょうか。
今回は、実践篇ということで、秋空の下、ピクニックでコーヒーを淹れてみました。
まずはコーヒー豆のセレクト
外で淹れる一杯には、普段家でコーヒーを飲む時とはまた違った特別感を味わいたいもの。「外で飲むならどんな豆がいいかな〜」と想像を膨らませつつ、前回の取材先でもある本格自家焙煎珈琲専門店トクナガさんで、気になった豆をチョイスしました。
これは「グジG-1 ウラガ レッドハニー」という、フルーティーな香りが特徴のエチオピア産の豆。
苦味は少なくバランスの良い甘みと酸味が味わえるとのこと。
自分だけのチルスポット探し
澄み渡る秋晴れに胸を躍らせながら車を走らせ、場所探しのスタート。
肩の力を抜いてゆったりと景色を眺めながらコーヒーが飲める、そんな場所を探していきます。みなさんもぜひ自分だけのチルスポットを見つけてみてくださいね。
今回は静岡県浜松市にある開放感抜群のアウトドア施設「渚園」にやって来ました。
※火器類や飲食を禁止している場所もありますので、場所ごとのルールや注意事項を必ず確認してください。
実際にやってみよう!
場所も決まって準備が整ったところで、いよいよコーヒーを淹れていきましょう!
- ミルで豆を挽いていく。
- ドリッパーにペーパーをセット。
沸かしたお湯で湯通しをしてドリッパー、ペーパーフィルター、サーバーを温めた後、挽きたてのコーヒー粉を投入。 - 投数と時間を確認しながらお湯を注いでいく。
- カップに注いで、コーヒーの完成です!
- いただきます!
手挽きミルに豆を入れ、ハンドルを回して挽いていきます。ゴリゴリと豆を挽く音や感触が心地良いです。
湯通しのお湯は抽出したコーヒーが薄まらないように忘れず捨てること。コーヒー粉はお湯が均等に行き渡るようにドリッパーを揺すって平らに調整。
コーヒーのいい香りが立ち上ってきます。屋外だと気温の変化や風の影響でお湯の温度が下がりやすいので注意が必要です。
※詳しい淹れ方は「コーヒー豆知識vol.3」をチェックしてくださいね!
▶︎コーヒー豆知識 Vol.3 “コーヒーマイスター”に聞く コーヒーを美味しく楽しむ方法
淹れたてのコーヒーならではの香ばしい香りが鼻をくすぐります。コーヒーと一緒に味わう軽食も、楽しみのひとつですよね。
香ばしい香りを感じながら、舌の上に広がる爽やかな酸味を味わいます。温度や投数にこだわったビターな一杯は贅沢そのもの。自分で豆を挽いて淹れたという充実感に浸りながら、ホッと一息。開放感のある場所で景色を眺めながら飲むコーヒーは、いつもより美味しく感じます。
フレンチプレスも試してみました!
- ミルでコーヒーを挽いたら、フレンチプレスに入れ、半分まで沸騰したお湯を注いで蒸らしたあと、8分目までお湯を注ぎそのまま3分ほど抽出する。
- 蓋をしてゆっくりフランジをおろし、カップに注いで完成!
ドリップタイプと比べてお湯を何度も注ぐ必要がなく、手順もかなりシンプルですね。
もっと手軽に!コーヒーバッグ
カップにセットしてお湯を注ぐだけで本格的なコーヒーが手軽に楽しめるコーヒーバッグ。さまざまな種類のコーヒー豆がカップ一杯分で楽しめるので、違う種類を飲み比べてみるのもいいですね。
今回用意した道具
今回のピクニックでは、ミルやサーバー&ドリッパーを持っていきました。
アウトドア用に道具を買い揃えなくても、普段使っているもので十分楽しむことができます。コーヒーバッグなら、保温性の高い水筒で自宅からお湯を持参してもいいかもしれませんね。まずは普段使っている道具で始めてみるのはいかがでしょうか?
コーヒーにはまってきたら、気になったものや不自由を感じたものから、少しずつ買い足していくと楽しさが広がりそうですね。
外で淹れるコーヒーは最高!
天気のいい日ということもあって、いつもと違う雰囲気で飲むコーヒーは心を整えてくれる最高のご褒美となりました。豆を挽いたり、抽出を待ったりと、時間をかけて丁寧に淹れるコーヒーはやっぱり格別。肌寒くなってきた季節だからこそ、温かいコーヒーで心も体も満たされて、ゆっくり外の景色を楽しむことができました。山や水辺など、飲む場所に合わせたコーヒー豆を自分なりに選んでみるのも楽しそうですね。みなさんも外出先でコーヒーを淹れて癒されてみませんか?
これまで4回にわたってコーヒー豆知識をご紹介してきました。
豆の選び方や淹れ方など、知れば知るほどコーヒーの世界は奥が深いことがわかります。普段何気なく淹れているコーヒーから、少し視野を広げてみるだけで、楽しみ方はぐーんと広がります。
ぜひ自分に合ったスタイルでコーヒーをもっと楽しんでみてくださいね。